「ほしのね」の開発でやりたかったことの1つが、私がピクセルコンプリートと呼んでいるこのスタック方法です。
通常、RAW 画像をデモザイクしてらスタックしますが、
この方法ではデモザイク無しせずにスタックします。
デモザイクしていないRAW 画像はRGBに分けると隙間だらけなわけですが、
この隙間をサブピクセルでの位置合わせとスタックで埋めてしまおうという試みです。
この処理が出来る既存アプリを見つけられず、手法自体も見つけられなかったので、
作ってしまおうと成ったのが開発の始まりでした。
で、結果が以下の画像です。
星の像が1ピクセル程度小さくなりました。
初めて試しての結果なので再現性があるかはまだ分かりませんが、
どうやらうまく行ったようです。
2025-12-04
追記:設計当時みつけられなかったが、Bayer Drizzle の scale=1 がこれと同じ結果になるのかもしれない。
私の方の計算はフロー図に示した通り幾何学変換の変形ですが、ピクセル跨ぎにアンチエリアシングが掛かります。
これが Drizzle の scale=1 と同じような結果をだすかな?
もちろん、Drizzle の方が高度な計算ですね。Drizzle はピクセルサイズの拡縮もしてるみたい。
ダーク減算→フラット除算→ピクセルコンプリート(10枚)→背景フラット(2次近似)→自動レベル調整
vs
デモザイク→ダーク減算→フラット除算→スタック(10枚)→背景フラット(2次近似)→自動レベル調整